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アンジュルムから感じる放課後の部室感

アンジュルムから感じる放課後の部室感

時間が経つのは早いもので、王道アイドル路線だったスマイレージは、アンジュルムと名を変えました。名だけではなく、ヒーローズみたいなアメコミみたいな超人っぽい、友情と勇気の集団、なんだか妙に格好いいスタイルの女性ロック・ポップなパフォーマンス集団に進化することで、パフォーマンスの方向性をがらりと変えました。

ざっくり言えば、かわいいから格好いい、へと。大人の台本をこなす美少女ワールドから、自我に溢れる個性的な強い女の集団、へと。

でもずっと変わらない所はあって、最近では以下の二曲がわかりやすいのですが、エンジョイ方向に舵を切って愛を表現したときには。無類のはっちゃけ感というかバカ騒ぎ感というか、わちゃわちゃした楽しさをライブで皆に共有・伝播・共鳴できる唯一無二のグループです。

インドの香り満載。意外とダンス難しいです。
ムトゥ踊るマハラジャを見たくなっちゃった。

人生とは何かと最後は問いかける秀逸な歌詞。
ただただふざけてるようにも見えるのだけど、
しっかり詩を理解して結局はLOVEでしょ、
と楽しみつつのパフォーマンスが最高です。

要するに騒がしい奴らなのですが、まるで中学か高校の運動部、その毎日の放課後、練習後の部室のような賑やかさがあり、集団としての友情の形が清々しく懐かしく、そして羨ましくも、自然体で気持ちよいのです。いい汗かいたな、楽しかったな、という記憶。

もちろんプロの芸能人の仕事ですから、パフォーマンスの質、歌やダンスを通した表現を常に追求・向上させているわけで、決して遊びではないのですけどね。

それは強豪校の部活においても言えることで、要するに練習も試合も本気でトライしているのだ、という所は一緒ですね。その種目は、陸上やテニス・バドミントンのような個人や小人数での試合なスポーツではなく、野球(ソフトボール)やサッカーなど、役割の異なるポジションを持った、大きな組織的チームなスポーツがしっくりきます。

メンバーは原則として全員がステージに立って歌うため補欠はおらず、全員がレギュラーであり常時出場、という所はスポーツチームの試合とは異なりますね。そういう意味では魅せる、という意味も含めてシンクロナイズドスイミングや、新体操のような競技のほうが近いかも。

なのですが、彼女らは個々の個性がきわめて立っており、趣味や見た目、そして表現のしかたまでもが全く異なります。今まではあえて合わせていないとも言えます。そこは、集団の規律で魅せるような競技とは、全く異なる所だと感じます。

まるで、キャプテン翼やドカベンのように、たくさん居るチーム全員の名前や得意技を皆が思い出せるような、周到に練られた物語、ほんと漫画のようなファンタジーさです。悪球打ちの岩鬼、そして殿馬や微笑くんなど、顔面ブロックの石崎くん、そして岬や若林、日向など。


はじめて見に行っても、12人も居るのに皆の名前と顔がもう一致してしまう、そんな奴らです。次回以降どこかで、メンバーそれぞれの特徴を、何らかのチームや映画など、なにか別の世界にコラボして、表現してみようかと思っています。

また、文芸書として各種ランキングで売りあげ一位を獲得し、もう既に第三版までの重版が決まった、「アンジュルムック」書籍についても、色々書いてみようかなぁと思います。